事業目的/内容

設立趣旨

ジェネリック医薬品協議会の設立にあたって

 1997年の国際薬学連合(FIP)バンクーバー宣言によって示めされるように、欧米ではジェネリック医薬品代替調剤は一般化しております。ジェネリック医薬品は先行医薬品と物理化学的に同等であるとともに、生物学的利用能(バイオアベイラビリティ)も同一であると保証された医薬品です。
 その普及は国と国民の負担する薬剤費、ひいては医療費を大幅に低減すると試算されております。我が国でも平成18年4月から処方箋の取り扱いが変わり、それを普及推進することが国の方針として打ち出されました。
 その推進にはジェネリック医薬品に寄せられる信頼性を確立することが不可欠であり、先行医薬品とジェネリック医薬品の物理化学的・生物学的同等性の保証を完全なものにすることが強く求められます。また少子化と高齢化の進行により医療と福祉の体系にも要求されつつある意識改革と変革などを視座に、医師・薬剤師・国民の間の意思疎通がより一層円滑に行われ、相互の信頼性が従前にも増して強くなるような環境を醸成していくことも必要ではないでしょうか。
 NPO法人ジェネリック医薬品協議会は以上を背景に、ジェネリック医薬品への正しい理解が広く速やかに浸透し、それが着実に普及し定着していくことを目指して設立されるものであります。

事業目的

国民皆保険制度を維持し限りある健康資産を次の世代と共有していくことは新世紀を迎えた我が国にとってとりわけ求められるところではないでしょうか。
本協議会ではジェネリック医薬品への正しい理解とジェネリック医薬品に期待される役割を広く啓発し、もってジェネリック医薬品代替調剤への転換と普及を可及的速やかに実現するために、刻々と推移する状況に応じて課題を抽出し、機動的かつ効果的な対策と戦略を機敏に策定し行動することを目的としております。


事業内容

1.ジェネリック医薬品の普及を促進する戦略的研究
 ジェネリック医薬品代替調剤に関わる内外の状況と枠組みを精査研究しジェネリック医薬品への転換と定着に効奏する方策・ガイドラインを創出するとともに、その具体化を促す政策の立案に寄与する。

2.ジェネリック医薬品の品質保証の強化推進
 ジェネリック医薬品は先行医薬品とその物理化学的性質並びに生物学的利用能(バイオアベイラビリティ)が同等であることを前提として製造販売が許可されるものであり、その保証を完全なものにするための諸活動、たとえば適切な諸機関の支援を得て、製剤研究の指導や製品評価を強化推進する。

3.国・自治体・関係諸機関への提言活動
 ジェネリック医薬品代替調剤を効果的に促進する方策と枠組みを視座に、国と自治体への提言、そして関係諸団体との緊密な連携を通じて、「1」で得られる成果成果の具体化を図る。

4.ジェネリック医薬品に関わる情報と意見の交流推進
 情報ネットの活用、機関紙の発行、セミナー・講演会の開催などにより、正しい最新の情報を判り易く伝達してジェネリック医薬品への理解を深め普及によるメリットの共有を指向する。
 また、Q/Aボックス、ポスター、パンフレットなどに双方向的機能を付加し簡便な対話メディアとするためのR/Dなどを通じて、医師・薬剤師・市民の間で目線を同じくする意見交換と相互啓発がフリーに、そしてユービキタスに交わされる環境を企画する。

5.施策の効果解析とフィードバック
 ジェネリック医薬品の普及を目指す施策からもたらされる効果を仔細に解析するとともに、その帰結を充分に反映させて方策をより一層洗練していく。
 情報と意見の収集・蓄積・交換が機能的に実現される「4」のシステムを構築し運用することがこれを支援する。

 .市民公開講座等をとおした国民への啓発活動